ウェルビーイングな断捨離とは?
代表の中原阿里です。当カレッジでは,修了生さんのためのウェルビーイングラボなるものがあります。月に一度,ウェルビーイングをテーマにコーチングや小さなワークをします。先月のテーマは「選択とウェルビーイング」。そこでメンバーさんから,「ドライ断捨離」を進める選択をします!と宣言が。ここにヒントをもらい,断捨離からのウェルビーイングのコツについて書いてみます。
断捨離という言葉がブームになったのはちょうど10年くらい前だそうです。
この断捨離ブームは
・物があふれる生活への,精神的な疲労感
・物をいくら手に入れても,満たされない非充足感
・物質的なものよりも,精神的な豊かさを求める時代の流れ
などが原因となって多くの人の共感を得ました。
そして,
・多くを持たないシンプルな生活へのあこがれ
・物に縛られずに自由に生きることの価値
・使い捨て社会からサステイナブルな社会への変革
・ウェルビーイングには,物をHAVEすることではなく心のBEINGが重要
といった価値観の変容もさらに拍車をかけて
必要最小限のものだけで暮らすミニマリストなる人達も広く支持を受けるようになりました。
かくいう私もミニマリストさんの本を持ってます。
物を持たない豊かさについて語られた言葉に触れると,なぜか気持ちがすっきりして,整理されたような気分になります(本を読んでも部屋が整うわけではありませんが,心は瞬時に整う。心が整えばウェルビーイングになると信ずるのであります)。
さて,みなさまは,持ち物がたくさんあるほうですか?それとも物を持たない派ですか?
どちらであっても,生きているということは,何かを手に入れて,そしてそれに別れを告げる,その繰り返しです。
そして,別れを告げるとき,物を断捨離するときにウェルビーイングであるコツはこちらです。
それは,別れる物に対して感謝をすることです。
じゃあ何に感謝するのか?
それは,その物がくれた「体験と感情」に対して,です。
私たちは物を買うときに,その物自体にお金を払っているのではありません。その物から得られる体験と感情に対してお金を払うのです。
マグカップを買うとき,レジでお金を払って手に入れるのは,
マグカップにあたたかいカフェオレを入れて大好きなドーナツと共に味わう,
ーその幸せな体験と感情です。
つまり,わたしたちひとりひとりが必ず持っている
ウェルビーイングな状態になりたいという思い,その思いの発露が
買い物という行為なのです。
そして
物を捨てるとき。それは,その物から得られる体験が不要になった時,
そして,物から得られる感情がなくなった時です。
かの有名なこんまりさんが『人生がときめく片付けの魔法』で放った言葉はこちら。
「ときめくかどうかを感じてください。」
「ときめかない物はいさぎよく捨ててください。」
まさに,その物から湧き出る感情が無ければ,お別れの時だということなのです。
そして,お別れの際には,その物がくれた体験や感情にすべて感謝しましょう。
美味しいドーナツ体験も
マグカップを挟んで彼氏と喧嘩したことも
マグカップを洗ってくれた子どもをほめた時のことも
すべてはマグカップがくれた,かけがえのない体験と感情です。
何かを捨てるということは,何かを受け入れる余白が生まれるということ。
その余白を,まずは感謝で彩ること。これがウェルビーイングな断捨離のコツなのです。
ちなみに,ウェルビーイングラボのメンバーが選んだ断捨離の一歩は,「1か月分のレシート」!
まさに,体験を感情をもらった買い物の歴史そのものです。
そして,ありがとうという感謝の態度はウェルビーイングの本質そのものです。
レシートに刻まれたお買い物のひとつひとつから得られた体験と感情に感謝して
「ありがとう」と「サヨナラ」を軽やかに告げると
きっとウェルビーイングが高まります。
今日のひとこと
「捨てる×感謝=ウェルビーイング♥」
みなさまにとってもウェルビーイングな7月になりますように!