納得がいかないことを言われて、言い返せないときにどうしたらいい?
ー読者の皆様からお寄せいただいた質問にありさんがズバリ、お答えしますー
今月の質問「納得がいかないことを言われたときにすぐに言い返せない自分にモヤモヤします」
ーありさんのお答え ー
こんな状態、みなさんもご経験がありませんか?
私も何度もありますし、小さい時から大人になっても、
うまく言い返さずにモヤもアしたことは数えきれません。
ただ、さまざまな調査を見ると、
納得のいかないことを言われた時、その場でホームランのように華麗に言い返せる人は
極めて少数のようです。
これはなぜなのか、脳の観点から見てみましょう。 人は、納得がいかないことを言われると、 びっくりしたり、戸惑ったり、イラっとしたり、つまり ちょっとした思考停止が起きます。 これは、とてもナチュラルな脳の反応です。 この状況では、すぐに相手の言葉に爽快な球を打ち返せなくて、むしろ当然というわけです。 逆に、この思考停止状態で無理に打ち返そうとすると、 「うまく言えなかった」「言い方を間違えた」「思ったことと違うことを言ってしまった」「こんなことなら言わない方が良かった」 などと、かえって後悔する可能性も十分にあります。
そんなときに役立つ思考法はこちら。
まず、納得いかないことを言われた時、
必ずしも、その場で言い返すことが最善とは限りません。
大事なことは、
相手の言葉に対して自分が「何を言うか」「何を言わないか」、言うとしてもそれを「いつ言う」のか。
それはいつだって自分に選択権があるということです。
ちなみに、あのスーパースター大谷翔平選手、 鍛錬を積んで、万全の姿勢で球を待ち構えている状態でも 打率は3割ほど←すごい! 私達が、不意に飛んできた球をキレイに打ち返せないからと言って 悩むことは決してありません。 むしろ、無理に言い返さなかったことは、球を見逃したのではなく 冷静に球を見送ったのであり、それは大正解だったと考えましょう。
言い換えれば、その瞬間に、この球はいったん見送るという選択権を自ら行使したのです。 その上で、今それをどうするかを、考えてみましょう。 例えば、 「あの時のことだけど、実は私はこんな風に感じてたんだ」 「今更だけど、私の思ったことを言ってもいいかな?」 などと、改めて伝えてみるのもありでしょう。
一方、既に自分の中で解消しつつあるなら、きれいさっぱり忘れるのも潔い選択です。 言い返せなかったのは、その瞬間には言い返さないという選択をした。
いつだって、選択権は自分にある。
モヤモヤする皆さんに、こんな言葉をお伝えしたいと思います。